はじめてのルーティン改善

気分転換になる！今日から始める簡単な「短い外出」習慣

日々の暮らしに心地よい変化を

退職後の生活は、ご自身のペースで過ごせる自由な時間が増える一方で、「なんだか毎日が単調に感じられる…」「家にいる時間が長くて、気分がすっきりしない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時、ほんの少し、外に出てみる時間を意識的に作るだけで、日々の暮らしに新しい風が吹き込み、心身がリフレッシュされることがあります。難しく考える必要はありません。「短い外出」を毎日のルーティンに取り入れてみるのはいかがでしょうか。

この記事では、今日からすぐに始められる、簡単な「短い外出」習慣の作り方をご紹介します。

なぜ「短い外出」がおすすめなのでしょうか？

長い時間のお散歩や、遠出をするとなると、少し気構えてしまうかもしれません。しかし、ここでご提案するのは、本当に数分から十数分程度の「短い外出」です。

この短い時間でも、外に出ることで様々な良い効果が期待できます。

• 気分転換になる: 家の中にずっといる状態から外へ出ることで、気分が切り替わります。
• 軽い運動になる: 短い距離でも歩くことは、立派な運動です。体を動かすことで血行が良くなります。
• 季節や自然を感じられる: 道端の花、空の色、風の匂いなど、家の中では気づきにくい季節の移り変わりに触れることができます。
• 日々のメリハリが生まれる: 「午前中の〇分だけ外に出る」「夕食前に少し歩く」など、時間帯を決めることで、一日の流れにリズムが生まれます。
• ちょっとした用事を済ませられる: ポストへの投函、コンビニでの買い物など、小さな目的を持つことで外出のきっかけになります。

今日から始める！簡単な「短い外出」習慣のステップ

さあ、早速「短い外出」を毎日の習慣にしてみましょう。特別な準備は何もいりません。以下の簡単なステップを参考にしてみてください。

ステップ1：目的と時間を「ゆるく」決めてみる

「毎日〇時に必ず30分散歩する」のように厳密に決めると、かえって負担になることがあります。まずは、ご自身のペースで「ゆるく」決めるのがポイントです。

• 目的の例: 「ポストまで郵便物を出しに行く」「近所のコンビニで今日の新聞を買う」「ただ家の周りをぐるっと一周してみる」
• 時間の目安: 最初は5分でも10分でも構いません。慣れてきたら少しずつ時間を延ばしても良いでしょう。
• 時間帯の例: 「朝食後、一息ついてから」「お昼ご飯の前に」「夕方、日が暮れる前に」など、ご自身の都合の良い時間帯を選びましょう。毎日同じ時間である必要はありません。

一番大切なのは、「これならできそう」と思える、無理のない目標を設定することです。

ステップ2：外出の準備を簡単にする

いざ外に出ようと思ったときに、「あれがない」「これが見つからない」となると、億劫になってしまうものです。すぐに出かけられるように、ちょっとした工夫をしてみましょう。

• 玄関先に、すぐ手に取れる場所に鍵や帽子、軽い上着などを置いておく。
• 外出用のバッグを一つ決めておき、必要なもの（ハンカチ、ティッシュなど）を入れておく。
• 服装は、部屋着の上から羽織るだけで出かけられるような、楽なものを選ぶ。

完璧におしゃれをする必要はありません。まずは「外に出る」こと自体を簡単にすることを優先しましょう。

ステップ3：完璧を目指さず、小さな変化を楽しむ

習慣にするというと、「毎日続けなければ」と考えてしまうかもしれません。しかし、雨の日や体調がすぐれない日、気が乗らない日があっても大丈夫です。「今日は無理せず休もう」と決めることも大切です。

続けやすさの秘訣は、「完璧を目指さない」ことと、「小さな楽しみを見つける」ことです。

• 外に出たら、空を見上げてみる。
• 道端に咲いている花の色や形に注目してみる。
• すれ違う人にごく軽く会釈をしてみる。
• 季節によって変わる街の景色を感じてみる。

こうした「小さな変化」に気づくことが、短い外出をより豊かな時間にしてくれます。

ステップ4：記録してみる（任意）

もし「今日は外出できたな」という達成感を感じたい場合は、簡単な記録をつけてみるのも良い方法です。

• カレンダーに外出できた日に印をつける。
• 小さな手帳に、外で見たものや感じたことを一言だけメモする（例：「タンポポが咲いていた」「少し肌寒かった」）。

凝った記録ツールを使う必要はありません。身近にあるカレンダーやノートで十分です。記録することで、自分が着実に短い外出を続けていることを実感できます。

続けるためのヒント

• 行く場所をいくつか用意する: 毎日同じ道を歩くのに飽きたら、少しだけ違う道を通ってみたり、別の方向へ行ってみたりしましょう。コンビニ、スーパー、公園、本屋など、短い時間で行ける場所をいくつか決めておくと、気分に合わせて選べます。
• 誰かに話してみる: ご家族やご友人に「今日、〇分だけ散歩してきたよ」と話してみるのも良いでしょう。話すことで、行動がより定着しやすくなります。
• 目的を組み合わせる: 「買い物に行くついでに、いつもより一駅分歩いてみる」のように、他の用事と組み合わせてみるのも効果的です。

まとめ

退職後の生活に新しいリズムを作るために、「短い外出」は今日から手軽に始められる素晴らしい方法です。数分からでも構いません。外の空気を感じ、体を少し動かすだけで、気分がすっきりし、日々の暮らしにメリハリが生まれます。

完璧に毎日行う必要はありません。ご自身の体調や気持ちに合わせて、無理なく、楽しみながら続けてみてください。この小さな一歩が、あなたの毎日をより豊かにするきっかけとなることを願っています。