はじめてのルーティン改善

手軽に始める!今日の「やること」を書き出す簡単ルーティン

Tags: ルーティン改善, 習慣, やることリスト, 計画, 暮らし

はじめに

退職後の生活は、ご自身のペースで時間を過ごせる素晴らしい機会ですが、一方で「さて、今日は何をしようか」と、かえって日々の過ごし方に迷いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。毎日が単調に感じられたり、何をしたら良いか分からないまま時間が過ぎてしまったり。

そんな日々に、ちょっとした変化と充実感をもたらす方法があります。それは、今日一日の「やること」を書き出してみる、というとても簡単な習慣です。特別な準備もいりません。紙とペンさえあれば、今日からすぐに始められます。

この習慣は、日々の生活に穏やかなリズムを作り、小さな達成感を得る助けとなります。この記事では、紙とペンを使った簡単な「やることリスト」の作り方と、それを日々の暮らしに取り入れるヒントをご紹介します。

なぜ「やることリスト」が良いのでしょうか?

今日の「やること」を書き出すことには、いくつかの良い点があります。

日々の計画が立てやすくなる

頭の中で考えているだけでは、ぼんやりとしてしまいがちな一日の流れが、書き出すことで明確になります。「午前中にこれを済ませて、午後はあれをしよう」というように、見通しが立てやすくなります。

忘れ物を防ぐ

「あれもやらなきゃと思っていたのに忘れてしまった」ということを減らせます。特に、「〇〇さんに電話する」「△△に書類を出す」といった、うっかり忘れがちな用事を書き留めておくと安心です。

達成感を得られる

書き出したことを一つずつ終えるたびに、線で消したりチェックをつけたりしてみてください。小さなことでも「できた!」という実感は、次の行動への意欲につながります。この小さな達成感の積み重ねが、日々の充実感につながります。

準備するものは、たったこれだけ

このルーティンを始めるために必要なものは、本当にシンプルです。

これだけです。特別なアプリやデジタルツールは必要ありません。手で書くという行為そのものが、落ち着きをもたらすこともあります。

「やることリスト」の簡単な作り方

さあ、実際にリストを作ってみましょう。難しく考える必要はありません。

1. いつ書くかを決める

一日を始める前に書くのがおすすめです。例えば、朝食を終えた後や、朝の散らかしを片付けた後など、ご自身の朝のルーティンの中に組み込むと忘れにくいでしょう。夜寝る前に、明日やることをリストアップするのも良い方法です。

2. 何を書くか考える

今日「これだけはやっておきたいな」と思うことを書き出してみましょう。最初は3つくらいの少ない数から始めるのがポイントです。

書く内容に決まりはありません。例えば、

など、どんなことでも構いません。健康に関すること、趣味のこと、暮らしに関することなど、ご自身の関心に沿ったことを書き出してみてください。

3. 書き終えたら確認する

書き出したリストを、目につく場所に置いておきましょう。冷蔵庫に貼ったり、テーブルの上に置いたり。時々見返して、「次はどれをやろうかな」と確認します。

4. 終わったら印をつける

一つのことが終わったら、リストのその項目に線を引いたり、チェックマークをつけたりします。この「消す」という行為が、達成感を目に見える形にしてくれます。

無理なく続けるためのヒント

新しい習慣を続けるのは、時として難しく感じることもあるかもしれません。この「やることリスト」の習慣を無理なく続けるためのヒントをご紹介します。

完璧を目指さない

書いたことがすべてその日にできなくても、気にしないでください。「今日はこれだけできた」と、できたことに目を向けましょう。できなかったことは、次の日に持ち越しても全く問題ありません。

小さなことから始める

最初から難しいことや時間がかかることばかりを書かないようにしましょう。「椅子に座って5回深呼吸する」「窓を開けて外の空気を吸う」といった、ごく小さなことでも構いません。小さな達成感を積み重ねることが大切です。

書く場所を決める

いつも同じ場所でリストを書くようにすると、習慣化しやすくなります。例えば、ダイニングテーブルのいつもの席や、書斎の机など、「ここで書く」という場所を決めましょう。

楽しむ気持ちを持つ

「やらなければならない」と義務のように感じるのではなく、「今日はこれをやってみようかな」「これができたら気持ちが良いだろうな」というように、楽しむ気持ちを持つことが大切です。

まとめ

日々の暮らしに穏やかなリズムと充実感をもたらす「やることリスト」の習慣は、紙とペンさえあれば今日からすぐに始められます。計画を立て、物忘れを防ぎ、小さな達成感を得る助けとなるこの簡単なルーティンを、ぜひご自身のペースで試してみてください。

毎日全ての項目を終えられなくても大丈夫です。一つでも二つでも、「今日はこれができた」と思えることが、心を軽くし、前向きな気持ちにしてくれるはずです。

ご自身の毎日を、ご自身の力で、より心地よく、より充実したものにしていきましょう。